中国の百貨店について

中国の百貨店業界は近年業績不振が続き、多くの企業の売り上げが前年比で減少している。百貨店業界のモデルチェンジにおいて、大体7割弱の企業が百貨店以外の小売業に進出しています。

ここ10年、中国では都市開発に伴って人々の都心離れが起きている。それに伴って、近郊の商圏が盛んに開発されています。商業区域だけでなく、病院、学校まで整備されて,郊外に住んでいる人々にとって、市の中心まで足を運んで、生活用品を揃える必要がなくなっているのです。

また団塊世代の定年退職にともなって、中国の消費の主体は80、90年代生まれのいわゆるゆとり世代となりつつある。郊外に住んでいるため、平日は都心で買い物をすることが少なく、休日も家の近くのショッピングセンターなどで済ませるかネットショッピングを利用することが多いです。都心の百貨店の集客力が劣るのも納得の話です。

中国の百貨店業界は、これからネット市場を取り込んで発展できるのか、ネットに押されて縮小の一途をたどるのか、今後の正念場になってくるのではないでしょうか。

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