爆買いの次は【爆セックス】激変する中国の性事情①

爆買いの次は【爆セックス】激変する中国の性事情①

急速な経済発展を遂げた中國では、短期間でも社会の変化が大きくなっています。

特にスマートフォンが普及した2010年以降は、オンライン決済による送金や商品購入の安易化、イノベーションの活性化、人々のマナーや衛生観念の向上などによって

中国人の価値観やライフスタイルは劇的な変化をしました。

それは、人間の究極のプライベートな生活領域であるセックスの世界も例外ではない。

05年、イギリスの大手コンドームメーカー某A社の調査では、対象41ヶ国中で中国人の性生活満足度はワースト1位の22%。

年間セックス回数も96回で。

対象国中で下から10番目と不活発だった。
(なお、同調査で日本の性生活満足度はワースト2位の24%、年間回数はワーストワースト1位の45回である)

だが、中国のこうした数字はもはや過去の数字だ。

指標としてアダルト用品市場(コンドームを含む)を例にあげよう。

同市場は、ネットを通じて商品を非対面で購入できるようになった13年ごろから急速に活発化している。

シンクタンクiiMedia Researchの試算では、16年以来、前年比45%以上という爆発的な市場規模の拡大が続き、20年には1300億元(2兆1000億円)に達する見込みという。

実際の性行動の変化を示すデータもある。

例えば18年8月、アダルト用品メーカー・TryFun(春風)が発表した『2018年中国8090後性福報告』だ。

なお、春風の親会社は米国ナスダックにも上場する中国のIT大手、NetEase(網易)。

優良上場企業がアダルト用品メーカーを傘下に組み込むほどに、近年の同市場は熱いらしい。

春風の調査は17年11月から18年4月まで、未婚・既婚を含めた4000人を対象におこなわれた。

回答者の85%は80・90年代生まれの若者だ。

現在中国のIT世代の性生活が垣間見えるデータなので、以下に詳しく紹介してみよう。

まず、調査対象者達のセックス頻度の平均は週に1.2回である。

内訳は週2回以上が最多の31%を占めて、次に週1回が23%、半月に1回が11%と続く。

いっぽうで一か月以上も性行為がないセックスレス率は、未婚者も含めてわずか7%にとどまった。

男女別では、週1回以上セックスをおこなう人が男性の57%、女性の40%を占めた。

年齢別では26~40歳の若手社会人世代が最も活発で、週に「2回以上」が40%にも達している。

アダルト用品メーカーによる調査であることを割り引いても、かなりお盛んな印象だ。

なお、単純な比較はできないが、日本家族計画協会家族計画研究センターの『ジャパン・セックス・サーベイ』〔14年6月発表〕によれば

日本の既婚20代男女のセックスレス率は19.5%と35.8%、30代男女の場合は25.1%と31.7%にのぼる。

「週1回以上」とは程遠い状況である。

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