近年日本を訪れる中国人観光客の数には目を見張るものがあります。そんな中国人観光客が楽しみにしている事のひとつが食事です。では一体、彼らの味覚は私たち日本人と比べ、どのような違いがあるのでしょうか。詳しく解説していきます。
日本人は世界でも稀に見る繊細な味覚を持つと言われています。例えば、味付けは甘さ、辛さ、酸っぱさ、しょっぱさ、苦さという5つの味が基本となっていますが、日本にはそれに加えて“旨み”と呼ばれる出汁(だし)による味わいを大切にする食文化があります。煮物や鍋ものなど、素材の味を活かして出汁で炊き、醤油などで味を調えるといった料理が好まれる傾向にあります。
一方中国人の味覚はやはり日本人とは全くかけ離れています。日本人が中華料理を食べると“味がしっかりしている”“油っぽい”という感想を持ちますよね? それがまさに中華料理の大きな特徴、中国人の味覚です。 日本人の味覚と比べて、中国人の味覚は濃厚なものが好み!ただ、中国はとても広い国なので、地域によっても、その味覚に大きな差があります。
では、そんな味覚を持つ中国人が好む味付けの日本料理とは、どんなものなのでしょうか? まずは、味覚とは何も関係ないと思われるかもしれませんが、寿司、刺身、天ぷら、焼き鳥といった王道の日本料理です。これは、私たち日本人が中国と言ったら北京ダック! と思っているのと同じように、日本を代表する味覚です。だからこそ、中国人観光客が食べてみたいと思うのももっとも。 でも実はこれらの料理は、中国人にも食べやすいある特徴があるのです。それは、味の濃淡の調整を自分でできるということ。お醤油をつける寿司、刺身、塩を振ったり、天つゆにつけたりできる天ぷら、七味を振ったりタレをつけたりできる焼き鳥。どれも、自分で味の濃さを調整することができるので、中国人の味覚にもピッタリなんですよ。ただし、寿司、刺身は生魚ですので、拒否反応を示す方もいるかもしれません。
いかがでしたか。中国人と日本人の味覚には大きな違いがあるんですね。ぜひこれを機に、改めて中国人の人が好みそうな料理を見つけてみてくださいね。